遺言執行者
遺言執行者の権利と実務
1.遺言執行者の権利
(1)遺言執行者は何をする人?
遺言執行者とは「相続人の代わりに遺言の執行をする」人のことです。遺言の執行とは遺言内容を実現することを言います。例えば、「○○銀行の預金1000万円については妻に500万円、子供たちに各100万円相続させる」という遺言があった場合、遺言執行者がいればその人が通帳や印鑑を管理し、遺言の内容に従ってきっちりと預金分配の手続きをすることになります。相続人が勝手に預金分配することが出来ません。しかし、遺言執行者がいなければ所定の方法で相続人が遺言を執行することになります。
(2)遺言執行者が執行する場合の必要書類
- 遺言書の原本提示
- 遺言者の除籍謄本
- 遺言執行者の払戻確認書
- 遺言執行者の印鑑証明書
2.遺言執行者の実務
財産目録の作成と交付
- 相続財産の目録を作成し、相続人に交付しなければなりません。
- 関係者への通知
- 遺言執行者の権限について説明をする
- 相続財産の把握と管理